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ステキな人々

最後の職人漆(うるし)カンナ職人の中畑文利さん:仕事の流儀

投稿日:2016-02-22 更新日:

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大量生産・大量消費の時代に、“最後の職人”と呼ばれる男たちがいる。

2月22日放送の仕事の流儀は、お二人の職人さんがオムニバス形式で紹介されます。

ここでは漆(うるし)カンナ職人の中畑文利(なかはたふみとし)さん(72歳)についてご紹介したいと思います。

番組内容は

大量生産・大量消費の時代に、『最後の職人』と呼ばれる男たち。

引退までの残された日々を、己が積み上げてきた最高の技術で、最高のモノを残そうと奮闘している姿。

そこには、半世紀以上に渡る職人人生でたどり着いた境地、凝縮された仕事の流儀があります。

激動の時代を生き、喜びや悲しみを味わってきた職人たちが迎える“最後の日々”をオムニバス形式で紹介するというもの。

 

漆(うるし)とは

漆(うるし)とは、ウルシ科のウルシノキやブラックベリーから採取した樹液を成分とする天然の樹脂塗料です。

塗料として使われるほかに、接着剤としても利用されており、うるしの語源は、「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」ともいわれているようです。

また、漆の新芽は食べることができ、味噌汁や天ぷらにすると美味しいのだそうです。

樹液の採取

うるしの樹液とり

樹液の採取は、対象とする樹の幹の表面に切り込みを入れ、染み出す樹液を、缶などを使って溜めます。

漆器(しっき=うるし塗りを施した器)の塗料としての伝統的な色は黒と朱。

黒色は、樹液に酸化鉄の粉やすす、朱色は酸化鉄や辰砂(しんしゃ=赤い色を持つ鉱物)を色材として混ぜて色をだしていくようです。

漆黒の闇という言葉は、純黒と表現されることもありますが、黒漆塗りの漆器のように、つややかな黒色をさすことが多いです。

このウルシノキからウルシを採る作業は、「漆を掻く=うるしをかく」と表現されます。

漆をヘラで掻きとって採取するところから来ているようで、その漆掻き(うるしかき)に必要な用具を作りだせる職人が今、日本で唯一、中畑文利さんだけなのです。

 

中畑さんの歩んだ道のり

中畑さんは青森県の田子町(たっこまち)に生まれて、中学校を卒業するとすぐに、お父さまの長次郎さんに学び、以来この道ひとすじ。現在まで45年以上ずっと、鍛冶一筋です。

そして、1995年には国の選定保存技術保持者に選ばれていらっしゃいます。

*文化財保護法とは

文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術、
または技能である「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要のあるものを
「選定保存技術」として選定し、その保持者や保存団体を認定する制度を設けています。

 

そして、中畑文利さんはただ決まりきった道具を作るだけではありません。
道具は木の皮をむく鎌、幹に傷をつけるカンナ・樹液をすくいとるへら など様々なものがあります。

その一つ一つの道具を、使う人の要望に答えて一つ一つ微調整しているのです。

その様々な道具のなかで、一番難しいのは、木に溝をつけるカンナなのだそうです。

先端の曲がり具合が重要で、慎重な作業を要するのだとか。

中畑さんでさえ、一日に三本が限界だそうで、「ひまがあったら作っておかないと」とおっしゃっているようですが、毎年毎年違う注文がくるのだそうです。

木の太さによっても注文が違います。

その差も何と「昨年は4.3ミリだったけど、今年は木が違うから4.1ミリでお願いしたい」 と、0.2ミリの違いを注文してくることもあったそう。

「使っていただけるものを作れてるからまだいいのかなと思っています」と中畑さん。
中畑さんのもとには、鍛冶を習いたいと来る人もいるそうだが、その数はごくわずかというのが現状です。

「使い手が困るから技術は伝えていきたい」と中畑さん。

 

青森県田子町(たっこまち)の町おこし

田子町は町おこしの一環として国が推進する「地域おこし協力隊制度」を使い弟子を募集し、技術の継承に尽力しています。⇒田子町の地域おこし協力制度

中畑文利さんは、奥様の和子さんと一緒に職人を続けていらっしゃいます。

中畑婦人

長年の息のあったご夫婦だからこそ出来上がる中畑さんなれではのカンナなのかもしれません。

 

漆(うるし)カンナ職人の中畑文利さん

漆掻き道具製作
青森県三戸郡田子町田子64-22

オムニバスで紹介されるもう一人の職人さんもあわせてどうぞ。

最後の職人江戸やすりを作る職人深澤敏夫さん:仕事の流儀

 

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